「いってきます」レッスンバッグを持って家を出たものの、どうしてもピアノ教室へ行きたくない私…。
この世で一番恐ろしい母の待つ家には戻れるわけがなく、お友達の家へ逃げると、ずる休みを決め込みました。
暫くすると、外から「け~こちゃ~ん」「け~こちゃ~ん」と私の名前を呼ぶ声が…。
自転車に乗って私を探しに来たピアノの先生でした。
ばつが悪いやら恥ずかしいやらで、どうしていいか分からない私を、先生はひょいっと自転車に乗せレッスン室へ。
そしていつも通りにレッスンをして下さいました。
この日以来、心を入れ替え練習に励むようになったのは言うまでもありません(笑)
私が今日までピアノを続けて来られたのは、愛情深い素晴らしい先生方との出会いがあったからです。
時には音楽以外の事、人として大切な事も教えて下さいました。
先生方の音楽への姿勢、人間の深さと大きさにはまだまだ全くかないませんが、生徒さんにとっての自転車先生になりたいと心に決め、私なりの方法で日々勉強!精進しております。
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